2006年10月4日(水)
いつものように、9時半頃モスグリーンの軽自動車が、奥の駐車場でUターンをする。
ちらっと、後ろを振り向きそこに誰も居なければ、そのまま事務所の方へと車を走らせる。
そして、「ヤクルトでーす。 今日はいかがですか?」 といつもの笑顔をふりまく。
「ジョア・ブルーベリーね」 「酢っ」 「野菜ジュース」 等というようにカウンター越しに話のやりとりがある。
ここまではいつもの光景だが、今日はちょっと違っていた。
私はバラの笑顔を見るために駐車場すぐ脇のローズガーデンでコーヒーを飲みながらバラと語り合っていた。
なんて、ロマンチックなものではない。
黒点は出ていないか、ウドンコは出ていないか、この間の大雨で葉の具合はどうか・・・なんでこんなに手間かけるんだ、このプリンセスダイアナめ! と、まあ、こういった按配の話である。
そこへ、ヤクルトレディが 「しゃちょっぅー、社長」 とバラの向こうから笑顔を振りまく。
そして、いきなり 「ホームページ見ました。 胸が熱くなりました。 この仕事してて本当に良かったと思いました・・・・。」 あと、何を喋っていたかは思い出せないが、とにかく、この間書いた独り言を見てくれたらしく、こちらも嬉しくなってしまった。
私のようなへたくそな文章でも人を感動させることが出来たなんて、こっちも感動ものである。
ふと、気がつくとヤクルトレディの手を握っていた。 嘘、嘘、これは嘘
実は野菜ジュースを手にしていた。
これこそ営業の真髄である。
前回の独り言の一文で、分らない事は、はっきりと分りません、すぐに調べてきます。
この心構えが大事だ。
変に、分っているような素振りで、お客様と接していると、つじつまが合わなくなり最終的には、あいつは嘘つきだ信用できないになってしまう。
よく商売をしていると、最終的には人だよねということがよくある。
物事を知ったかぶりして、喋りまくっていると最後に痛い目にあうのは自分である。
分らない物は分らない、それでよいではないか、その後のすぐに調べてきます。
ここが肝心である。
そんな素直な心が人の心を動かし感動を与えるのだと お・も・う。
「ちょっと、あんだっ、 あれっ、あんだも買ったの野菜ジュース。 おらも、三つも買ってしまった」